自分or家族/知人が整体で治療してもらったから。JHSCの卒業生(開業者)に治療してもらったから。
最も多数を占める入学動機で、40%以上の方がこの部類でした。一番強力なモチベーションかも知れませんね。実は私も難治性の腰痛を、当時は「大嫌いな整体」で施術してもらった事が整体業界に入ったキッカケでしたから。。。
上記の半数以上の方々が本学院の卒業生に治療してもらってからの紹介です。JHSC整体治療の一番いいところを文字通り身体で覚えているのですから、当然といえば当然の動機ですね。卒業生が活躍しているのは学校として一番うれしい事ですね。
手技、治療法(総合)がすごいと思ったから
次に多いのがこの部類の方々です。中には「お母さんの難病(全身性エリテマトーデス=SLE)を自分で治したいから」といった親孝行息子さんも入学されました。今では彼も卒業しお母さんと同じ難病で苦しんでいる方を中心とした整体院を開業されています。この方だけでなく、JHSCの卒業生の多くは自分なりに創意工夫して難しい患者さんの治療に当たる方が多いですね。
整体サロン店(or短期学校)で研修あるいは表面的な手順程度しか勉強してこなかったから
整体サロンでの研修や短期学校の卒業生の方々のJHSCへの入学はこのパターンが多く、近年激増している入学生のタイプです。
整体業界に入る前はそんなに勉強しなくてもやっていけると思っている方が多いようですが、どんな業界でも世間はそんなに甘くありません。逆に言えば、誰でも出来るような短期の研修・講義を受講されている方は極めて多いわけですから、その分競争が多く「どんぐりの背比べ」になり、後は過当競争に巻き込まれるだけです。そんなタイプの入学生が増えています。
基礎医学をしっかりやり専門的にしたかったから(カリキュラムが充実している) 自分の質を上げたいから 病気が分かるようになりたいから(短期養成学校では施術中に自分が何をしているのか分からなくなるそうです)
この様に仰って頂く方も相当おられます。うれしい限りです。長い目で見ると一番大切なことですね、患者さんにとっても我々整体師にとっても。目先のテクニックやブームに乗っているとその都度設備投資が大変です。基礎医学を最初にしっかりと勉強する事は自分への設備投資です。この設備投資は一生役に立つもので、患者さんからの信頼が増え安定診療・経営につながります。最初はしんどいですが後々の事が大変楽なんですが・・・
マレに「基礎医学は本当に必要ですか?」と疑問視される方もおられますが、大変残念です(今まで2名おられました)。
接骨院は自分のやりたい事と少し違うと思ったから・柔道整復師に限界を感じる、身体の中から治療したいから・鍼灸だけでは無理と思ったから
いくら健康保険が効いても表面的な施術では満足させられない事が多いそうです。それは治療家としても歯がゆいので、その様な医療職の方が入学される事が増えています。
現代の医療・代替医療業界は一つのテクニックで患者さんを満足させられるほど甘くはありません。国家資格の鍼灸・接骨医でも単独では経営が難しいのが現状です。
婦人科系が出来るから・美容系もしたかったから・何でも治療できる整体師になりたいから
入学生自身や家族・知人の方が永年患っている病気-症状、あるいはご自身が興味のある病気-症状をJHSCの整体で治療可能な場合に入学されるケースが非常に多いですね。本学院は癒し系のマッサージ的な施術もしますが、やはりメインテーマは「難治性の病気-症状の解決」ですから、我々と同じ考えをお持ちの方がよく入学されます。
脱サラ・人の健康に役に立ちたい、癒しの仕事がしたいから
これはいわゆる「脱サラ」の方に多い理由ですね。仕事に強い閉塞感があるといきづまり「何のための人生なのか」と考え込むようになるようです。そんな時に手技一本で疲れた患者さんを癒し健康に戻す整体に出会うと「これだ ! !」と感じてしまうようです。しかし脱サラの方は整体の道を選ぶ前に今一度自分の仕事の価値について考えてみてください。どんな仕事でも本当は必ず人のために役立っているのですから。その上で「やはり整体しかない。整体で人の役に立ちたい」と思った方が入学を検討してください。その時こそ色々な相談に応じさせて頂きます。
将来の不安、手に職をつけたいから
このタイプの入学動機の方は「近々整体業界で就職・開業を考えている」というよりは、将来に脱サラorリストラがある場合の保険として入学される方です。ですから卒業しても脱サラせず会社員-OLを続けている方もあります。しかし意外と数年後に整体院を開業している卒業生も多いのがJHSCの特徴です。中には卒業して10年以上して脱サラ=開業している方もおられます。
オステオパシーに興味があったから
カイロプラクティックは近年有名になり普及しているので多くの方が勉強していたりしています。しかしオステオパシーの方はあまり知られていず、学校も少ないので、色々なオステオパシーの手技療法をマスターして自分をスキルアップしたい方が、オステオパシーを勉強するためにこぞって入学されるようです。「マッサージやボキボキだけでなく、自分の手技のレパートリーを広げていきたい」とのモチベーションをお持ちの方が入学される傾向が高いですね。
心理系も出来るから(整体心理に興味)
心から身体へ働きかける治療を、身体から心へ働きかける治療を、そして心から心への治療を目指す整体心理療法に興味を持って頂く方は非常に多いです。近年ホリスティック医療として注目を浴びつつありますが、これが達成されると喜びもひとしおです。入学後もこれに徹する方ほど一生懸命勉強されていますね。
東洋医学に興味があるから
日本人は東洋人なのに意外なほど東洋医学をご存知ないようですね。これは整体業界に入って初めて気づいたことですが、本当にビックリしました。実際JHSCの「入学動機」の中でも二番目に少ない理由です。実は恥ずかしい話ですが私も整体業界に入るまでは全く東洋医学を知りませんでした。しかし私も含めて学生諸氏が一度東洋医学を勉強すると、その整体治療への応用性・効用性の多さにびっくりされます。整体師として是非勉強すべき科目ですね。
四つのテクニック、テクニックが多いから
この理由は、純粋に経済的理由で入学される方(一校で全部履修できると得)と、治療レパートリーの広がりを期待して入学される方に二分されます。どちらも大事だと思います。ただテクニックの多さは練習量が他校よりも増える事にもなりますので、その分他校より一生懸命勉強・練習してもらう必要があります。その覚悟で入学してください。
背中の歪みのある人が気になったから
この入学動機の中で一番少なかったのがこの動機です。「整体=背骨のポキポキ(矯正)」と勘違いしている方が圧倒的に多いですね。しかし整体手技の技の範囲は非常に広く、「ポキポキ」や「マッサージ」はそのごく一部にすぎません。手技一本で身体の自然治癒力を増進させる整体テクニックは無数にある、といっても過言ではありません。JHSCでも多数の整体テクニックがあります。入学するとその多さに圧倒されるでしょう!
解剖実修ができるから
この動機は入学前は意外に少ないのですが、解剖実修を受けると逆に上がる動機ですね。最初はご遺体を見るのが苦手な学生も段々進むにつれて興味が増し、結果的に医学の面白さに引き込まれていくようです。解剖実修は整体師にとつて絶対に役に立つ科目です。
儲け中心主義はイヤだから
この様に言って入学される方も少なくありません。すごいことです。
学生にはいつも「医療とは患者さんの不幸でメシを食う商売」。だから「今日も患者さんがゼロだった。みんな腰痛や病気もなく元気なんだな。」と、患者さんが来院しないことを本気で喜べるようになれば本物の医療家として一人前だよ・・・と言っています(私自身、まだまだその域に達していませんが)。
患者(客)が多く、医者や整体師などの医療家がボロ儲け状態である事は、世間にそれだけ病人=不幸な人が多い事を意味します。本当は皆さんも含めて誰しも病気になりたくはありませんよね。病人がいない健康な社会・・・それが幸福な社会でもあるでしょう。
しかし現実はその様な理想郷のようにはいきません。莫大な数の病人-患者さんが存在しています。人は皆、何がしかの心身の異常・病気・症状を持って人生を送っているのです。だからこそ我々医療家の存在意義があり、そこに我々の生活の活路があります。そしてその様な方が多いのであれば、当然我々の整体院に多く来院して頂き、少しでも貢献していきたいですね。
医療関係者もそれなりに利益を上げていかなければなりません。ただ難しい点は「仁術と算術のバランス」なんです。いつも学生たちに言っているのですが、実際に独立開業するとこの「仁術と算術のバランス」が一番難しかったりするんです。開業するとどうしても一人の患者さんに出来るだけ長く回数を多く来院してほしくなるからです(算術が優勢する)。しかし一般の営利企業の様に「ドンドン患者(お客)さんが長く多く来て欲しい」という態度-雰囲気を医療家が持つと、患者さんの側から考えるとチョッと不快感が生じるものです。ですからJHSCでは出来るだけ早期に症状の解決を図るように指導・勉強しています。短期的にはその患者さんの来院数が減るので売上も減少します。
しかしこの様に短期で治癒して患者さんの利益を優先させる方が(仁術の優勢)、かえってリピート率が上がり紹介患者さんの増加にもつながるので、中長期的にはこちらの戦略の方が安定すると思います。
「医療家として謙虚であれ」 私も含めてJHSCの整体師の目標とするところです。